鶴竜優勝、貴親方は自爆…モンゴル勢が謳歌する我が世の春
ただでさえ、新弟子は減る一方。若貴ブーム最盛期の1992、93年は200人を超えたものの、2005年を最後に3ケタを切り、昨年は91人だった。
それでも新弟子検査はほぼ全員合格なので、数とともに質も落ちるばかり。体格の良い相手におじけづき、自分から土俵に倒れこんだヒョロヒョロの序ノ口力士もいるくらい。これではモンゴル人を筆頭に、俊敏性や体力、腕力といった身体能力で勝る外国人力士に太刀打ちできるわけがない。
■休場の白鵬も笑いが止まらない?
そんな現状に笑いが止まらないのが、休場した白鵬(33)だろう。ヒジ打ちや張り差しは使いづらくなり、全盛期の力もないとはいえ、まだまだ自分に取って代わりそうな日本人力士は出てこない。同胞の後輩、鶴竜が賜杯を抱いたこともあり、モンゴル軍団のトップとして、当分はやりたい放題できるというものだ。
「さらに、天敵の貴乃花親方も失脚しましたからね」とは、あるタニマチ筋だ。
「もともと貴乃花親方はモンゴル勢を目の敵にしていて、巡業部長時代も彼らにこれといった指導はしていなかった。そこにきて、昨年の日馬富士の暴行事件です。白鵬は現場に同席しながら止めなかったということで、貴乃花親方とその意をくむメディアから集中砲火を浴びた。それが、貴乃花親方は初日の無断欠勤、弟子の暴行事件で、まさかの自滅。3月場所を吹っ飛ばすほどの騒ぎを起こしながら、結局、協会に白旗を揚げた。白鵬にしてみれば、何が何だかわからないうちに政敵がコケたようなものです」