藤浪を開幕2戦目に“前倒し起用” 阪神・金本監督の胸の内
結果がよければ、確かに大きな1勝になるが……。
巨人との開幕戦で福留、大山の本塁打など、13安打5得点と打線が爆発し先発菅野を攻略。巨人との開幕戦では2004年以来14年ぶりの白星をあげた阪神の金本監督は27日、悩んでいた開幕2戦目の先発を藤浪晋太郎(23)に託す。
当初は、相性がいい開幕2カード目のDeNA戦に登板させるとみられていたが、「どうなるか分からないという不安定な部分はあるが、責任のあるところで力を発揮しなさいということ。チームの今後と彼の今後を見据え、開幕2戦目にした」と、指揮官は藤浪起用の意図を語った。
藤浪は昨年4月、ヤクルト畠山への頭部死球から制球難がひどくなり、当てる恐怖心から右打者の内角を攻められなくなった。突然死球を連発する「持病」も改善されず、二軍落ちも経験。3勝止まりで期待を裏切った。今季に復活を懸ける右腕で、宿敵相手の開幕2戦目をモノにできれば、本人はもちろん、チームにとっても大きい。
だが、藤浪の「ビョーキ」は完治していないばかりか、守備までおかしくなっている。ゴロ捕球の後は、一塁や二塁へ下手に近いサイドスローで送球。たまに上から投げると暴投になるため、春のキャンプではノックを受けての送球も横からだった。