黒星の初登板 中日松坂の恩師「全体少しずつ足りない」
■求められているのは「登板数」
中日の森繁和監督(63)は「味方が足を引っ張るとこうなる。球数は多かったけど、次につながるところもあった」と振り返った。
さる球界関係者がこう言う。
「もちろん勝ってくれるに越したことはないが、松坂に求められているのは『登板数』。予告先発で客を呼べるからです。森監督は古傷の右肩の状態を考えて10日に一度程度の登板間隔を設定するとみられているが、ペースを守ってくれればそれでいい。引導を渡さざるを得ないようなKO負けだけは避けて欲しいのが本音。他の投手から不平不満が出ないよう、負け投手になっても、そこまで悪くないというラインを保つことが大事なんです。年俸は1500万円でも出来高払いはついている。一番手厚いのが1試合ごとに加算されていく『登板数』ともっぱらですから」
この日の観客は3万4396人。この3連戦で最多だった。松坂に求められるのは「離脱しない」「炎上しない」「5回3失点をキープ」の3点。森監督は「中6日? 10日? それは明日にならないと分からない」と言ったが、ハナから無理をさせるつもりはない。