確固たる根拠に乏しい勝負勘やセオリーはデータを阻害する
メジャーでは今年6人の新監督が誕生した。ヤンキースのブーン監督、レッドソックスのコーラ監督、ナショナルズのマルティネス監督、メッツのキャラウェイ監督、フィリーズのキャプラー監督、タイガースのガーデンハイヤー監督だ。
昨シーズンのヤンキースはジラルディ監督のもと、ワールドシリーズ進出まであと1勝というところまで行った。レッドソックスのファレル監督とナショナルズのベーカー監督は、チームを2年連続で地区優勝に導いた。それでも、チームは新しい年の指揮を彼らに任せることはなかった。実質的には更迭されたも同然である。
コーラ監督は昨年、ワールドシリーズを制したアストロズのベンチコーチを務めた。マルティネス監督は2年前にワールドチャンピオンになったカブスのベンチコーチ。その年のワールドシリーズで敗れたインディアンスで投手コーチだったのがキャラウェイ監督。ドジャースの下部強化育成組織での仕事ぶりをフィリーズに評価されたのがキャプラー監督だ。
監督はもちろん、コーチ経験もないヤンキースのブーン監督は、全米スポーツ局で解説を務めていたので弁が立ち、コミュニケーション能力が高い。