育成方針が影響か 元日本ハム選手が移籍先で苦しむ裏事情
「元日本ハム」の選手がピリッとしない。
19日、巨人の吉川光夫(30)がDeNA戦に先発し、五回途中3失点でKOされた。今季は開幕ローテ入りを果たすも、0勝2敗、防御率4.40。2016年オフに日本ハムからトレードで移籍した12年のMVP左腕は移籍後、わずか1勝と苦しんでいる。
吉川に限らず、日ハムから他球団へ移籍した選手が苦しむケースは少なくない。入札制度で海を渡った大谷翔平やダルビッシュ有は別として、例えば16年オフにFAで巨人に移った陽岱鋼(31)もそうだ。昨季は故障でわずか87試合の出場にとどまり、今季は開幕4戦目に死球で左手首を骨折。早々に離脱した。今季、オリックスへFA入団した増井浩俊(33)は2セーブを挙げているものの、日ハム時代の球威、キレがなく防御率3・86。中日の大野奨太(31)、谷元圭介(33)、ヤクルトの大引啓次(33)、オリックスの小谷野栄一(37)も日ハム時代と比べると精彩を欠いている。
現阪神の糸井嘉男(36)が13年にオリックスへトレードされ、首位打者や盗塁王になったのは珍しい方だ。