攻撃力12球団ワーストの阪神 「ベンチにも責任」とOB苦言
たった1日の練習で劇的にチームが変わるわけではないだろうが……。
23日、阪神が休日返上で全体練習を行った。本来は先発投手のみ調整のはずが、急きょ野手陣も参加。若手のみならず、福留や鳥谷らベテラン勢も甲子園で精力的にバットを振った。
金本監督は「打ててないから」と、予定変更の理由を簡潔に説明。阪神はもっか3連敗中、直前の巨人3連戦は計3点しか取れずに3タテを食らった。1―10でボロ負けした3戦目の試合後は、「選手が悔しい気持ちを持っているかどうか。持ってない選手はいらない」と激高したほどだ。
確かに現在の阪神打線はひどいのひと言に尽きる。チーム打率.222、9本塁打、55得点、1盗塁は、すべて12球団ワーストだ。
それでも3位にいられるのはチーム防御率3.28の投手陣があってこそ。このまま貧打が続くようなら、投手陣も力尽きかねない。
評論家の福間納氏は「休日返上の全体練習は賛成です」と、こう話す。
「私の現役時代にもよくありましたが、気分転換に休みを与えるより、練習して常に感覚を身につけていた方が野球選手にとってはいい。特に若手はそう。疲れて余分な力が抜けた状態で頑張ってこそ、掴めるものもある。そもそも、今の阪神の若手からは必死さが見えてこない。ファンは選手のことをよく見ている。負け試合でもガムシャラに戦う姿であれば、『負けたけどいい試合だった』と評価してもらえる。最悪なのは22日の巨人戦のような試合です。打った、凡打、終わった、と淡々としすぎていた」