巨人に連勝でキラー襲名 ベイ左腕・東は“ルーティンの塊”
新人らしからぬ落ち着きがあった。
19日、巨人戦に先発したDeNAのドラ1左腕・東克樹(22)が八回途中4安打無失点。前回登板の12日に続き、巨人相手に連勝となった「Gキラー」は、「前回(の自己採点)は0点だったけど、今回は90点」と笑顔で話した。
試合序盤は直球で押すと、中盤からはチェンジアップを効果的に使用。「甘い球でも有効的になったと思う」と頭脳的な投球で、巨人打線に連打すら許さなかった。
ベンチにバナナを1房持ち込み、マウンドを降りるたびに口へ運ぶのがお決まり。この日も3本を平らげた。
看護師でもある母親の助言で始めた栄養補給。飛躍にひと役買ったのも、このルーティンへの意識だった。木塚投手コーチが言う。
「持っている力をしっかり出せるよう、ゲーム前のルーティンの話をした。アマ時代はそういうことをあまり意識していなかったみたいで、試合前にほとんどブルペンで投げないままゲームに入ったりしていたこともあったみたい。ボールに触る前の動作、例えばストレッチやマッサージに時間をどう使うか。みんなが当たり前にやっている流れを、キャンプ中からバッティングピッチャーやオープン戦で登板するときから始めさせた」