2年連続打率最下位に何が 巨人小林「首位打者」浮上の珍事
■松井臨時コーチの指導が実ったか
2月の宮崎キャンプでは松井臨時コーチから連日のマンツーマン指導を受け、軸足を意識する打撃フォームに取り組んだ。
3月のオープン戦中には由伸監督の打撃指導も受けた。みんなによってたかってアドバイスされるのは、2年連続最下位の打率を1分でも1厘でも上げるため。それでもオープン戦で結果が出ず、由伸監督は開幕前日に「オープン戦を見る限り、正直困ったなあと思っている」と頭を抱えていた。
それが、まさかのヒット量産だ。セ・リーグのある選手は「春の珍事じゃないけど、小林はヒットを打ち過ぎですね。ボチボチ投手は厳しくいかないといけないかな」とボソリ。開幕当初はドラフト3位ルーキーの大城にスタメンマスクを譲ることもあったが、開幕前に村田ヘッド兼バッテリーコーチは「誠司が2割5分打ってくれたら文句なしレギュラーよ」と話している。
首位打者浮上により、当面の正捕手の座確保とバカにした連中を見返すことには成功した。