“飛ぶボール騒動”張本人が巨人激励と計8本塁打の因果関係
巨人は4番の筒香に3被弾するなど、16年9月23日のDeNA戦以来となる1試合6本塁打を浴びた。
元凶は先発の野上亮磨(30)だ。筒香に2発、五回には梶谷に2ランを浴びて3被弾。今季10本目の被本塁打となり、同僚の田口と並び、リーグワーストとなった。高橋由伸監督は「内容はいいとは言えない。他はそんなに打たれてないんだから、方法はあるはず」とムッツリである。
それにしてもよく飛んだ。巨人の2得点も長野と岡本のソロ2発。この試合だけで計8本塁打が乱れ飛んだのだ。
試合前には加藤良三元コミッショナーが家族と共に巨人ベンチを訪れ、由伸監督やナインを激励。2011年に「飛ばない統一球」を導入した人物だが、秘密裏に「飛ぶ統一球」へと仕様変更されていた「飛ぶボール騒動」で、13年限りでコミッショナーを引責辞任した。
そんな元コミッショナーの前でド派手なホームランショーが演じられた皮肉。次から次へとスタンドに飛び込む打球を複雑な気持ちで見ていたに違いない。