22打席ぶり安打の清宮 ケタ外れのプラス思考は家庭にあり
「ヒットはうれしいですけど、一打席一打席、打つか打たないかという中でやっているので、あまり気にはしていなかった」
15日の西武戦で二塁打を放ち、22打席ぶりの安打をマークした清宮幸太郎(18)がこう言った。
安打が出ない状態が続けば、並の高卒新人なら心が折れても不思議ではない。しかし、清宮は違う。凡退してベンチに戻ると「クソー」と悔しがる一方で、球種の確認はもちろん、投手の特徴を熱心に覚えようとしている。無安打が続いて打席で迷いが生じたこともあったようだが、チーム内の話し合いの中で、「とにかく振ろう。振って投手の球を覚えよう」と方向性を持って試合に臨んだことが久々の安打につながったようだ。
性格もプラスに影響しているかもしれない。清宮は打てないときも「自分の成長につながると思う」と話すなど、常に発言が前向きだ。
「こうした思考回路は、家族の教育によってつくられたのでしょう」
こう話すのは、さる球界OBだ。