“特別練習”でビーチ代表発掘 ラモス瑠偉監督の奮闘に密着
朝からじっくりと視察し、暗くなるまで自らビーチに立ち続けたラモス監督。
「疲労は大丈夫なんだろうか?」と心配した矢先、ラモス監督はいきなりスプリントを始めた。するとケガで参加できず、見学していた選手がラモス監督に並走した。
遠くにライトアップされ、美しい光の曲線を描いている明石海峡大橋が見える。
目の前には多くの犠牲を払い、日の丸を背負うために必死になっている男たちがいる。
そう思った瞬間、ラモス監督の「若い奴らに負けてたまるか!」という声が聞こえてきた。
ビーチサッカー日本代表が、確実に変わろうとしている。
(文・写真/長野記子=フォトジャーナリスト)
▽ながの・のりこ 構成作家、Jリーグクラブのオフィシャルライターを経て現在、幅広い分野を取材しながら記事、写真を寄稿している。ビーチサッカーW杯は2011年イタリア大会から17年バハマ大会まで4大会連続で現地取材。