交流戦開幕戦で敗れ5連敗 巨人は深刻“助っ人投手恐怖症”
巨人が交流戦開幕戦で敗れ、5連敗となった。
29日、日本ハム先発のマルティネスに八回まで散発5安打に抑えられた。九回に亀井のソロ本塁打でマウンドから降ろすのがやっと。初物に弱い巨人が助っ人に5勝目を献上した。
今季の巨人は外国人投手に弱い。この日で先発投手に8敗目。救援も含めると9敗目である。他球団は「巨人打線は『角度』があって『動く球』『速い球』『荒れ球』に弱い傾向がある」と指摘する。これは助っ人投手に共通する特徴だ。
巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言う。
「春先から外国人投手に同じようにやられていますね。今年はチーム打率がリーグトップ(.272)というけれど、私はまだ打線は弱いとみています。本当に打線に信頼が置けるなら、高橋由伸監督はこんなに打線をいじらないはず。交流戦開幕のタイミングで開幕から2番に入っていた吉川尚を8番にするなど打順を変更した。どうせなら、4番に岡本を抜擢して欲しかった。
マギーと阿部を併用しているが、これまで文句のない成績を残している岡本を4番に据えて、『岡本に回せ』と号令をかけるタイミングではなかったか。指揮官がそういう意思表示をしないから、打線につながりが生まれない。相手が好投手になると、あっさり負けるのです。チームが4位に沈む今、思い切ったことをやらないと、13連敗なんてあっという間ですよ」