G大阪時代に師弟関係 西野監督は宇佐美と心中するつもりか
そもそも西野監督と宇佐美は、G大阪時代に師弟関係にあった。G大阪下部組織の最高傑作といわれた宇佐美は、高校2年(2009年)でトップに昇格し、17歳14日で公式戦デビューを果たした。11年7月、19歳でドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに移籍。欧州でも大きな注目を集めた。
「西野監督は02年から11年までG大阪の指揮官を務め、宇佐美のポテンシャルの高さを間近に見てきた分、宇佐美を過大評価しているとすれば、大きな不安材料になりかねない」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう続ける。
「ザッケローニ元監督時代の11年6月、代表に招集されてベンチ入りしたが、デビューはハリルホジッチ前監督体制の15年3月。それ以降も代表の主軸として信頼を得ているとは言えず、代表22試合・3得点は物足りない数字だ。天才型のファンタジスタにはありがちだが、試合中や練習中に集中力が途切れることがあり、宇佐美に全幅の信頼を寄せるのは、不安と隣り合わせと言うしかありません」
合宿3日目の練習が終わり、宇佐美は「(3バックでも4バックでも)臨機応変に対応していきたい。監督にはフィニッシュの部分を求められている。技術をフルに生かしながら、チャンスを多くつくる中で絡んでいきたい」とコメントした。 千葉合宿から好調を維持。心身とも充実しているとはいえ、西野監督は「まだ日本代表では、何もなし得ていない」(六川氏)宇佐美と心中するつもりなのだろうか――。