“二刀流”大谷をフル回転起用 エ軍指揮官の計算と落とし穴
一時的に登板間隔が中6日から中9日に延びたことで、体調不良がウワサされたものの、登板日が月曜から木曜に変更されたのは大谷を効率よく投打にフル回転させるためだという。現地のマスコミ関係者がこう言った。
「これまで日本時間の月曜に投げていたのは、翌日の火曜に試合のないケースが圧倒的に多かったからです。大谷は登板日の前後1日ずつを調整と休養に充てて、原則、間の4日間は野手として出場している。つまり投げた翌日は野手として使えないわけで、大谷の二刀流を効率よく使おうと思ったら、試合のない前日に投げさせるのがベスト。6月は今週、来週と、2週続けて金曜日が休み。そこでソーシア監督は大谷の登板日を月曜から木曜にずらしたのです」
大谷はいまや投打ともチームにとって欠かせない存在。エースでなおかつ中軸を任せられる打者だけに、指揮官とすれば投打ともできれば最大限に活用したい。そう考えるのはある意味、当然だ。
二刀流の大谷を効率よく使おうという起用法はしかし、反動が生じないとも限らない。
例えば今週と来週は金曜が休日だが、再来週の休みは木曜だ。大谷を投打でフル回転させようと思ったら、水曜に投げさせるのがベスト。だとすれば来週から再来週にかけての登板間隔は中5日に短縮される。