“二刀流”大谷をフル回転起用 エ軍指揮官の計算と落とし穴
日本時間6日、ソーシア監督は大谷の中5日での登板について、「将来的にはその可能性もあるが、現時点では考えていない」とコメントした。
が、エンゼルスは首位マリナーズから4ゲーム離された西地区3位。4位のアスレチックスには3・5ゲーム差に詰め寄られている(6日終了時)。地区首位を走っていた開幕直後とは状況が異なる上、今後2週間でチーム状態がさらに悪化するようなら、中5日登板も現実味を帯びてくる。
■他の先発投手へのシワ寄せも
さらに7月に入ると今度は3週続けて火曜が休みになる。大谷を効率よく起用するためには、登板日を再び月曜に戻さなければならないのだ。月曜、木曜、水曜、そして月曜――。
メジャー1年目。ただでさえ不慣れな環境で投打にフル回転しているうえ、登板間隔までコロコロ変わるようなら、心身へのダメージが大きくなる可能性はある。
大谷のローテーションを変えることで、周囲へのシワ寄せも生じる。
結果として登板をキャンセルした5月28日のヤンキース戦は、リチャーズが急きょ、中4日で登板した。