滑るボール以外にも 大谷翔平の“右肘故障”これだけの理由
■「タイミングさえ押し込めれば」
大谷の右肘はそもそも傷物だった上、本人の球速に対するこだわりもハンパじゃない。
以前、本紙が160キロを投げてもバットに当てられるのはなぜか、当てられても構わないのかと尋ねると、「バッターをやっていても、別に当たりますし。自分のスイングをした中で当てられているかどうかは分かりませんけど。みんな軽打しにくるので。やっぱりコツコツくれば速くても当たるかなと。タイミングさえ押し込めていればファウルになるので。それで追い込めれば、フォークなり、スライダーなり、真っすぐなりで三振は十分、取れるんじゃないかと思うんです」と答えた。
球速を抑えて、その分、制球を良くしようとは思わないかと聞いたときは、「正しいフィジカルで、正しい投げ方をすれば球速も上がるし、コントロールも良くなる」と言った。
160キロを投げる投手はそうはいない。それが155キロでもかなりの武器なのに、本人にはそれで良しとする意識がまったくない。米国でもここまで160キロ超の速球を連発していた。