西野監督は賢者か愚者か…“二軍”で本番前ラスト試合の吉凶
■「当事者意識が希薄」
そもそも西野監督というのは、代表監督に就いてからのコメントが、すべてポジティブなものばかりで周囲から「ノーテンキ過ぎないか?」といぶかられている。
試合に勝てなくても「危機感はまったく感じてない」と言い張り、スイス戦で何の仕事もできなかった本田を「予想以上に動きも取れていた」と高く評価。現地メディア陣から、W杯本大会を不安視する質問が飛ぶと「不安はない」「なぜネガティブになる必要があるのか?」と真顔で聞いてくる。どこをどう考えてもロシアで勝てる要素がないのに表情ひとつ変えず、泰然自若としてどこか他人事のようにコメントを口にするのだ。
「代表監督のお鉢が、W杯開幕2カ月半前に回ってきたわけだし、西野監督としては、たとえロシアでボロ負けしても『失うものは何もない』『惨敗しても自分に責任はない』といった思いが強いのでは? 今回のパラグアイ戦は結果オーライでしたが、あまりにも大胆な選手起用、就任後の一連のコメントなど見聞きする限り、代表監督としての<当事者意識が希薄なのでは?>と思ってしまいます」(前出の田口氏)
パラグアイ戦でゴールが決まって選手、スタッフが喜んでいる最中もトレードマークの仏頂面を崩すことはなかった西野監督。「泰然自若」ではなくて「他人事」だというなら、いよいよ期待は持てない。