フランス20年ぶりVへ カギはベテランと若手の融合にあり
母国開催の1998年以来、20年ぶりのW杯優勝を狙うフランスの初戦オーストラリア戦(16日)を取材した。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定で得たPK(後半13分)とGLT(ゴール・ライン・テクノロジー)という最新技術で確認された決勝点(同35分)に救われ、苦しみながらの2―1の白星発進となったが、先発フル出場したパリSGの19歳FWエムバペを筆頭に、若手主体のチームにとっては大きな1勝となった。
今回のフランスは、2年前の欧州選手権準優勝時の主力だったMFパイエ(マルセイユ)やDFエブラ(ウエストハム)といった年齢の高い選手を次々と外して若返りを図ったが、フレッシュな分、大舞台の経験不足が懸念された通り、オーストラリアの堅守に大いに苦しめられた。
エースFWグリーズマン(アトレチコ・マドリード)のPKによる先制点直後に24歳のDFウンティティ(バルセロナ)が、不用意なハンドを犯したのは、その象徴だ。
「自分でも驚いた」と本人も語ったというから、想像以上の重圧を感じていたのだろう。