新助っ人は刺激になるか 虎ロサリオが抱える決定的“欠陥”
メジャー経験があり、日本でも成功した右打ちの外国人選手の話だ。
来日1年目、日本の投手の徹底した内角攻めに手を焼いた。内角を意識し過ぎるあまり、外角の変化球にも対応できない。
当時の打撃コーチがこう言った。
「内角ばかり攻められてもひっぱり一辺倒。日本のバッテリーの組み立てにまったく対応できなかった。そのとき、普段はあまり選手に助言をしない監督が『もっと日本の野球に対応できるようにならないとダメだぞ』と言ったんだ。それが効果的だったのか、自分を含めた打撃コーチが指摘していた『ヒジをたため』『センターからライト方向への意識を持て』ということを試合で実践できるようになった。もちろん技術もそうだけど、メジャーのプライドもある中で、どれだけ日本の野球に対応する意欲があるかどうかが大事なんじゃないか」
さて、阪神のロサリオ(29)だ。この外国人と同じメジャー経験のある右打者で、やはり内外角の揺さぶりについていけない。48試合で打率・230、4本塁打、22打点。6月3日に二軍落ちし、阪神は早くもロサリオに代わる新外国人のナバーロ(32)を獲得した。