楽観ムード漂うが 日本はポーランドに苦戦必至“4つの根拠”
FIFAランク8位の数字が示すように、本来のポーランドは1次リーグで2戦2敗というチームじゃない。それがW杯の怖さとはいえ、2年前の欧州選手権ではベスト8に進出するなど地力はある。そもそも、ランク61位の日本が見下せる相手ではない。
■相次ぐ敗戦国の番狂わせ
「守ってはDFリーダーであるグリク(30=モナコ)の復活が大きい。本大会前のケガの影響で初戦のセネガル戦を欠場しましたが、2戦目のコロンビア戦の後半35分に交代出場でピッチに登場。試運転をこなした。グリクがいる、いないではDFの安定感のみならず、チーム全体のパフォーマンスにも影響を及ぼしてきます。前のレバンドフスキが本領を発揮し、後ろのグリクが守備陣を引き締める。日本では<1次リーグ敗退決定でポーランドはモチベーションを失っている>といったトーンの報道が大勢を占めているようですが、とんでもない。ポーランドにしてみたら、アジアの日本に負けるのは<恥>という感覚がある。2連敗したからこそ、怖いと考えた方がいいと思います」(前出の中山氏)
その証拠に、26日早朝の試合では1次リーグ2戦2敗で敗退の決まっていたモロッコ(41位)が決勝トーナメント進出をかけた“無敵艦隊”スペイン(10位)を相手に2―2の引き分けで勝ち点1をもぎ取った。2度のリードを奪い、「モロッコの力は示せた」とルナール監督は胸を張った。