「『出場国拡大はFIFAのビジネス至上主義だ』と不満を漏らす欧州の連盟幹部は少なくない。FIFAが拡大を率先した背景には、アジア諸国が支払う巨額の放映権料がある。今大会では、3000億円のうち日本と中国が3分の1に当たる1000億円近いカネを負担しているといわれる。世界2位の人口13億人超を抱えるインドでも、サッカー人気が高まっていることも追い風になっています」(在京テレビ局関係者)
W杯はシビアな「予選」が価値を下支えしている。弱い国がゾロゾロ出てくる大会になれば、質は落ちて当然。アジア諸国は出場枠拡大に見合うレベルアップが求められる。