日大アメフト問題 第三者委が内田前監督を「断罪」の今後
“身内”からもボロカスである。日大アメフト部の悪質タックルを調査している第三者委員会が29日に中間報告を行った。
記者会見では、タックルを指示したといわれている内田前監督と井上前コーチを「不自然な弁明を繰り返し、選手に責任を押し付けようとしている。極めて悪質」と一刀両断。アメフト部員を対象にしたアンケート結果も公表し、「内田、井上から反則行為についてのコメントがあったか」という質問に8割以上が「あった」と回答。この両者の言い分が正しいと思った部員はゼロだったこともわかった。
この第三者委は日大が弁護士を雇い、設置したもの。当初は「日大の“被害”を軽減するための自己弁護が目的では」との声もあったが、一部の日大職員が部員の口止め、揉み消しを図ったことなど、表に出ていなかった新事実も明らかになった。
「今回の中間報告で、田中理事長は全責任を内田前監督に押し付けることができると思ったことでしょう。しかし、事件は『アメフト部だけの問題』で、大学が受けるダメージは最小限になるとほくそ笑んでいるとすれば大間違い。学生を守らないどころか、学生に罪をなすりつけるような大学の入学志願者は確実に減るはずです」
とは、ある日大OB。
そもそも悪質タックルの指示、責任逃れ、揉み消し工作を図った監督が、常務理事を務めていた大学だ。経営体質だって問われてしかるべき。田中理事長がふんぞり返っていられるのも時間の問題だ。