8試合中7試合が W杯決勝T1回戦の接戦続きには理由がある
ロシアW杯は現地6日から準々決勝がスタートしたが、決勝トーナメント1回戦8試合で「ある傾向」が見て取れた。
2点差が付いたのはブラジル―メキシコ戦だけ(2―0)。それ以外の7試合は、いずれも1点差かPK戦にもつれ込む大接戦だったのである。
ともに優勝経験のあるフランスとアルゼンチンとの一戦は、互いにゴールの応酬からフランスが4―3で逃げ切った。
スペインは地元ロシアとのPK戦を3―4で落とし、2年前のユーロを制したポルトガルは、試合巧者ウルグアイの前に1―2で屈した。
1次リーグF組では大波乱も起きた。前回優勝国ドイツがF組最下位でロシアを離れると予想した人は、一体どれほどいたのか? ともあれ決勝T1回戦の接戦続きは、何が原因だったのか?
そのヒントを口にしたのが、大会初戦で日本と対戦したコロンビアのペケルマン監督だった。
■本大会を前に疲労のピーク
「W杯はヨーロッパのシーズン後に行われる。数多く試合をした後の大会になる。医学的に何の問題もなく、体調が万全であったとしても、練習で疲労を訴えてくる選手がいる。それがW杯だ。明日(日本戦)のスタメンも、いくつかの変更を行うかもしれない」