クリンスマンか森保か “ポスト西野”めぐり協会いまだ二分
退任の決まった西野監督の後任を巡り、日本協会内部が混乱している。
当初は今回A代表のコーチを務め、2020年東京五輪で指揮を執るU―21日本代表の森保一監督(49)がA代表と兼任するプランが有力だった。技術委員会はW杯前に「日本選手の特性を生かせる人」とする選定条件を決定。協会関係者も「西野監督が続投し、五輪後に森保監督にバトンタッチするのが一番スムーズ」と話していたが、ここにきて「負担も大きいし、やはり日本人監督ではW杯16強の壁は破れない」と反対意見が噴出しているという。
そこで出てきたのが、ドイツ、米国代表監督を歴任した元ドイツ代表FWのユルゲン・クリンスマン氏(53)を筆頭とする外国人招聘案である。
「協会内は『いつまで外国人監督に頼っているんだ』という日本人推奨派と、世界を知るクリンスマンらの外国人推奨派が真っ二つに分裂している。スポーツ紙で『西野監督続投』『クリンスマン新監督 決定的!』と次期候補の名前が割れたのも、協会内で意見が分かれているからです」(日本協会関係者)
田嶋会長は会見で「技術委員会で早いうちに決めたい」とし、今月20日に開かれる技術委員会で話し合うと説明した。協会内の綱引きはギリギリまで続きそうだ。