仏を4強に導く 3人目“選手と監督でV”目指すデシャンの武器
日本時間6日の準々決勝はフランスがウルグアイに2―0で快勝。準優勝した2006年以来、3大会ぶりにベスト4に進出した。
前半40分、FWグリーズマン(27=Aマドリード)のFKを走り込んだDFバラン(25=Rマドリード)が頭で合わせて先制。後半16分にはグリーズマンがエリア外から強烈なミドルシュートを決めて追加点を手にした。グリーズマンが1得点1アシストの活躍で、2大会ぶりに8強入りしたウルグアイを突き放した。
ドイツサッカー協会公認S級コーチの鈴木良平氏がこう言う。
「フランスは非常に安定した試合運びでした。効いていたのはMFカンテ(27=チェルシー)です。セントラルMFポグバ(25=マンチェスターU)の後ろの位置で、特にピッチの横幅68メートルを献身的に動き、高い守備力で中盤の底からチーム支えています。だからこそ、注目のFWエムバペ(19=パリサンジェルマン)が前線で自由に動けるのです」
■「勝つサッカーを浸透させた」
12年に就任したデシャン監督(49)の手腕も見逃せない。選手時代は豊富な運動量で「マラソンマン」と呼ばれた。母国開催の1998年大会でリーダーシップを発揮。主将として初優勝を経験した。史上3人目の「選手と監督両方での優勝」を目指している。前出の鈴木氏が続ける。