山根会長TV占拠と日大理事長の謝罪 同日は偶然か共闘か?
疑惑のドンがワイドショーをジャックした。
3日、日本ボクシング連盟の山根明会長(78)がテレビ各局のインタビューに相次いで応じ、都道府県連盟幹部ら333人から提出された告発状で指摘される疑惑を改めて全否定。自ら「私は世界から『カリスマ山根』と呼ばれる男です」と言って生出演した日本テレビ系の番組では、対立する関係者の実名を挙げて「前科者ですよ!」と声を荒らげ、カメラに向かって突然、自分の息子や孫など家族の名前を大声で叫ぶなど暴走気味だったが、潔白を訴える必死さは伝わってきた。
そんな山根会長に感化されたのか、あの日大にも動きがあった。田中英寿理事長(71)が、大学の公式ホームページ上で声明を発表。アメリカンフットボール部の悪質タックル問題が起きてから約3カ月、かたくなに沈黙を守っていた理事長が、被害者となった関学大の選手や関係者、反則指示を受けた日大選手や保護者らに対し、<深くお詫びをいたします>と謝罪、<深く反省し、改めて学生ファーストの精神に立ち返って今後の大学運営を行っていく>とつづったのである。