山根会長TV占拠と日大理事長の謝罪 同日は偶然か共闘か?
一連の問題が発覚して以降、公の場には一切、姿を見せず、第三者委員会の最終報告では「反省と謝罪を含めた自らの説明責任を果たすべき」と断じられた。それでも、「オレはなにがあっても会見はしない!」とうそぶいていたというから、どういう風の吹き回しなのか。一転、<今回の事件では数々の不手際、対応の遅れから社会問題となり、日大の信頼を大きく損ないました。このようなことは二度と繰り返さないことを誓い、この教訓を踏み台に日大再生を進める覚悟です>とホームページに殊勝な言葉を並べたものだから、日大関係者がその真意を勘ぐるのも当然だ。
アマチュアのボクシング界と相撲界を牛耳り、ともに「ドン」と畏怖される2人。写真を見れば分かるように、昵懇と言っていい間柄だ。山根会長は「アマボクシング界の天皇」といわれた、日大ボクシング部元総監督と関係を築き、その威光を後ろ盾にして、連盟の終身会長にまで上り詰めた。その過程で、日大相撲部監督だった田中理事長とも縁を深めた。
なにしろ日大は、今年4月から山根会長をスポーツ科学部の客員教授に迎え入れているほどである。日大の人事とカネを握る田中理事長の推薦、口利きがあったと考えるのが自然で、実際に山根会長が東京を訪れた際には、田中理事長の夫人が都内で経営するちゃんこ鍋屋へ頻繁に顔を出しているという。
疑惑逃れやメディア対策で2人のドンが手を結んだとしても不思議はない。