「お金使ってでも勝つ」 “女帝”塚原本部長に対宮川の秘策
「ジャッジにかかわる人間を付き人にしていること自体、何かあると怪しまれてもおかしくない。千恵子本部長は宮川との会話を録音したテープがあると言っている。それが事実なら、念のため録ったと言っているが、まるで騒動が起こることを見越していたかのような周到さです。塚原夫妻のために動く人間は協会内、そしてメディアにもいます。さっそく千恵子本部長と近しい人がいるテレビ局で録音音声の一部が公開されました」(体操関係者)
日刊ゲンダイが既報した91年のボイコット事件当時も光男氏は競技委員長、強化部長だった千恵子氏は主任審判も兼務する要職にあった。2人が指導する朝日生命クラブの選手に対し、不自然に有利な点数が出たことで他のチーム、選手が出場を拒否した事件だが、この件で光男氏は失脚するも、そこから10年後に塚原体操センターを設立。存続の危ぶまれていた朝日生命クラブの受け皿になった。
「光男氏の五輪3大会連続金メダルの威光はやはり絶大で、日本オリンピック委員会(JOC)関係者をはじめ、さまざまな人間が彼をバックアップして復権した。全日本ジュニア体操クラブ連盟の池田敬子会長は日体大出身の元体操選手で、千恵子本部長の先輩でありながら、千恵子氏には意見が言えない。夫の光男氏がJOCの理事を務めていることもあって、夫妻の人脈は多方面に張り巡らされています」(別の体操関係者)
女帝の反撃が始まる。