POの明暗分けた…申ジエと小祝さくらの“決定的な違い”
【ゴルフ5レディス】
勝敗がプレーオフにもつれた今大会は、メジャーの全英女子オープン2勝など2009年米女子ツアー賞金女王にも立った申ジエ(30)が、初優勝に挑んだ小祝さくら(20)を2ホール目に退けてツアー通算17勝目を挙げた。
1ホール目は2人ともパーセーブ。その直後に雷雲接近のため1時間34分も中断した。再開後の2ホール目は小祝が2メートルのパーパットを外し、申が1メートルのパーパットを沈めて決着がついた。田原紘プロがこう解説する。
「申は18番で本戦から3回とも3番ウッドを手にした。本戦では左ラフに曲げたが、プレーオフは修正して2回とも幅17ヤードの狭いフェアウエーをキープした。ティーショットで飛ばそうと考えておらず、相手の様子を見ながら自分を信じたプレー。小祝は3度とも得意のドライバーだったが、本戦で右ラフに曲げたのが結果として尾を引いて、3回ともフェアウエーをとらえることができなかった。申は距離が残っても2打目勝負で臨み、自分から仕掛けていかなかった。一方、小祝は先手必勝でドライバー勝負にいった。うまくいけば2打目が短い番手でピンを狙えるから有利と思ったのでしょう。極端なことを言えば、小祝はドライバーでバーディーを取りにいっちゃった」