態度が豹変…親方衆をア然とさせた貴乃花の“2つの事件”
その親方いわく、「普段、挨拶すらしないのに、まるで受話器の向こうで揉み手をしているかのようだった」そうだ。
貴乃花親方といえば基本的に唯我独尊、傲岸不遜。その精神構造は現役引退後も「平成の大横綱」のままで、長年勤めた職場への「退職届」も弁護士任せ。協会側の直接会って話をしたいという弁護士や千賀ノ浦親方を通じての説得に対しても、知らんぷりを決め込んだ。日馬富士暴行事件以降は協会はもちろん、理事長の電話にすら出なかった。
そんな貴乃花親方が、しかも敵対する親方に対して下にも置かないもてなしをして、元日に自分から挨拶の電話を入れたのだから、された側の親方たちが違和感を覚えたのは無理もなかった。
「ただ、年の暮れに元日といやぁ、選挙前だ。貴乃花のアタマには1月末から2月上旬にかけて2年に1度行われる理事候補選があったのさ」
と、2つのエピソードを聞いた古参親方のひとりが引き取って、こう言う。
「ヤツは選挙が近くなると人が変わる、というか、人なんてそう変わるもんじゃないから、正確に言えば、選挙が近いから態度を変えたのさ。敵対する一門の親方だろうが何だろうが関係ない。自分に票を入れてもらいたい一心で、誰彼構わず、土下座せんばかりにペコペコやってたからね。選挙前に貴乃花の猫なで声を聞いた親方は一人や二人じゃないよ」