巨人マギーの報われない退団 「世代交代」とは遠い実情

公開日: 更新日:

 ネット上には、ファンの「惜しい」「もったいない」「残念」との声があふれている。今季限りでの巨人退団が決まったという、ケーシー・マギー(36)に関してである。

 今季、マギーは打率.285、21本塁打、84打点。打線の中軸を担い、4番の岡本とともに攻撃陣を牽引したが、先月の帰国時には「どんなスポーツでもチームの若返りはある」と涙ながらに引退を示唆していた。「球団の判断次第」と現役続行に含みを持たせてもいたから、今回の退団は巨人主導によるものだろう。

<安定感あるプレーは球団側も高く評価していたが、年齢面などを含めて総合的に判断し、来季の契約を見送ったと見られる>とは、スポーツ報知の“解説”である。

 要するに、36歳という年齢が契約延長のネックになったわけだ。だからといって日本ハムのように、あえてポジションを空け、若手の台頭を促すという方法を巨人が取るとは思えない。チーム周辺では、マギーの後釜に日本ハムとの契約が切れたレアード(31)の獲得がウワサされ、新助っ人の調査も進めている。

 マギーは「どの組織でも世代交代はある」と話していたが、巨人はFAの他にも、前オリックスの中島(36)、前マリナーズの岩隈(37)の獲得に動いている。岩隈は来年4月に38歳。世代交代の必要性を感じて涙した優良助っ人の思いは報われなさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値