ロッテに対抗し青天井 巨人がFA丸に5年35億~40億円の狂気

公開日: 更新日:

 巨人OBの評論家・高橋善正氏がこう言う。

「2年連続MVPの可能性がある丸の実力は疑いようがない。私はそこそこの選手の巨人へのFA移籍はどうかと思っている。人的補償で若い選手を取られたり、出場機会を奪われたりするからです。でも丸はトップ選手。OBとして、獲得できれば戦力的には大きなプラスになるとは思っている。ただ、報じられている史上最高の30億とか35億円という金額はあまりにベラボー。かつてのように球団の金庫も無尽蔵というわけにはいかないでしょう。既存選手の年俸を削る必要も出てくる。4年連続V逸で、このオフは厳しい契約更改が予想される。当然の信賞必罰だとしても、中には丸を取るおかげでと思う選手も出てくるはず。特別な存在である松井の金額を簡単に飛び越えるのも、周囲に好奇の目で見られかねない。丸はとんでもないプレッシャーを背負うことになります」

■丸と一緒に火種も買うことに…

 丸の獲得に35億円だ、それ以上だ、とスポーツ紙にド派手な金額が躍る中、巨人は19日、契約更改を開始した。

 初日は若手31選手がサインし、24選手が年俸アップ。しかし、多くは数十万円の“微増”で、今後に予定される中堅・主力には厳しい査定が待っているともっぱらだ。今オフはすでに10選手が戦力外通告を受け、引退選手も含めれば19人が退団した(一部再契約あり)。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…