雄星メジャー“最後の壁” 球団ドクター難癖で買い叩き懸念
■岩隈やマエケンも
実際、過去にも一度は大筋で合意しながら、肩や肘の異常を理由に破談になったり、金額を抑えられたケースは枚挙にいとまがない。故障が多い日本人投手は当然、チームドクターによる厳しい診察が行われる。例えば2015年12月にはマリナーズからFAになった岩隈久志がドジャースといったん「3年54億円」でまとまりながら、その後、破談。当時の地元メディアの報道によれば「健康診断で問題が発覚した」ためだという。
前田健太も同様にドジャースに買いたたかれた。出来高をすべてクリアすれば、8年総額1億620万ドル(約127億5000万円)になるが、基本給である年俸は300万ドル(約3億6000万円)に抑えられた。
メジャー各球団は、菊池が今年5月に離脱する原因となった左肩の状態を懸念しているという。岩隈や前田の二の舞いにならないためにも代理人であるボラス氏の剛腕に期待するしかない。