マリナーズGMが緊急入院 雄星の獲得交渉で心労がピーク?
メジャーを代表するタフネゴシエーター(手ごわい交渉人)と対峙して無理がたたったか。
マリナーズのジェリー・ディポトGM(50)が11日(日本時間12日)に体調不良を訴えて、ウインターミーティングが行われているネバダ州ラスベガス市内の病院に緊急入院。病床で、球団とトレード交渉を行い、13日にはインディアンス、レイズとの間で三角トレードをまとめた。
球団は詳しい病状を明らかにしていないが、ウインターミーティングでの他球団や代理人との再三にわたる交渉で、心労がピークに達したとしても不思議ではない。マリナーズは今オフ、西武からポスティングシステムでメジャーに移籍する菊池雄星(27)の獲得を目指している。ディポトGMは「(菊池獲得は)今オフの最優先事項」と断言。すでに菊池の代理人であるスコット・ボラス氏と接触したとみられ、米国を代表するタフネゴシエーターを相手に条件面を巡るせめぎ合いから、神経をすり減らした可能性もある。
今オフのマリナーズはエース左腕パクストン、守護神ディアス、主軸カノー内野手らの主力を相次いで放出し、チーム再建を図っている。ウインターミーティングが開幕後は、ディポトGMの携帯電話には他球団のGMや選手の代理人から頻繁に連絡が入るそうで、気の休まる時がなかったのだろう。
ディポトGMは14日にも退院し、14日には地元シアトルに戻るそうだが、ボラス氏と菊池を巡るギリギリの交渉が続きそうだ。