五輪贈賄疑惑の竹田会長がすがるIOCトップの“冷めた視線”
JOC(日本オリンピック委員会)のトップが四面楚歌に陥っている。
東京五輪招致活動での贈賄容疑がかかるJOCの竹田恒和会長(71)。
わずか7分で、一方的に会見を打ち切った15日の対応には、東京五輪・パラリンピック組織委員会の幹部から「イメージが悪すぎる」「完全に逆効果」などと、批判の声が相次いだ。
JOC内部からも竹田会長への非難は増すばかり。理事の間からは「組織の信用を失墜させた罪は重い。組織を運営する能力にも欠けるだけに、潔く身を引くべきだ」との声も上がっている。
今後、JOC理事が解任を要求する可能性もある。
崖っぷちに立たされた竹田会長がすがるのはIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長だという。竹田会長は、2013年のIOC会長選で、バッハ氏の擁立に尽力。その後も、親交を重ねており、昵懇の間柄といわれる。
竹田会長がIOCの要職のひとつであるスポンサー集めを担うマーケティング委員会委員長を務めているのも、同会長の後ろ盾があるからだが、「拝金主義のIOCトップがアテにしているのは竹田会長の手腕ではなく、日本企業からの支援です。バッハ会長にとって竹田会長はジャパンマネーを引き出す操り人形にすぎない。今回の件で竹田会長を擁護するとは考えにくい」とは、IOCに詳しいスポーツライター。
招致活動でケチをつけた竹田会長は、IOCトップからも見切りをつけられることになる。