劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か
そして話が面白くないのは、錦織がアカデミー育ちということに関係しているのではないかと、この英国人記者がこう続ける。
「ケイはフロリダのアカデミー育ちだろ? だからテニスのことしか知らないんじゃないのか? 例えばマッケンロー(4大大会7勝・92年引退)はアカデミーに反対の立場をとっている。マッケンローは、ただボールを打つだけでは強くならないし、面白い選手にもならない。自宅から学校に通い、世間と関わりを持ちながらテニスを学べと言いたいのだろう。フェデラーやナダルやジョコビッチも、主に自宅からテニスクラブに通って腕を上げた。彼らが勉強熱心だったという話は聞かないけど、政治の知識はあるし、自分の意見をきちんと言葉にすることもできるからね」
錦織が政治の話題をどこまで話せるか、29歳なりの問題意識をもっているかはともかく、「大坂なおみやダニエル太郎(25)といったハーフ選手は別として、日本人選手の話がつまらないのは錦織に限らない。原因は周囲の大人たちにもあると思いますね。古臭いテニス協会の体質、それにメディアやマネジメント会社の責任は大きい」と、別の米国人記者がこう続ける。