葛西監督ダメ出し ジャンプ小林陵侑“2戦失速”で見えた課題
今季、男子ジャンプで快進撃を見せる小林陵侑(22)が遠征先の欧州から凱旋。出国時の記者はほんの数人だったから、この日の会見では報道陣の多さにびっくりしていた。
今季W杯は14戦9勝。伝統のジャンプ週間では4連勝と圧倒的な強さを見せた若手のホープは「メンタル面に加え、レベルは数段上がった。失敗が少なくなった」と好調の秘訣を口にした。
今季前半戦を終えて、W杯ランキングでは1128ポイントで単独トップ。個人総合優勝争いでは2位カミル・ストッフ(31=ポーランド)に504ポイントの大差をつけている。ジャンプ週間の4連勝で一時は独走態勢に入りかけたが、その後は2戦連続で7位と表彰台を逃した。
同じ便で帰国した所属先の土屋ホーム監督の葛西紀明(46)は、ここ2戦での小林の不調は疲労が原因と指摘。疲れからバランスを崩したそうで「この時期に疲れが出るのは夏場の練習が足りない証拠」と手厳しい。
「僕は毎朝走っているのに、若手は誰一人として起きてこない。まだ、分かってないみたいです。シーズンを通して活躍するためには体力が課題になる」とダメ出し。今後はヤンネ・バータイネン・ヘッドコーチ(土屋ホーム)と二人三脚でフォーム矯正させるという。26日からは札幌でW杯2連戦がある。