日ハム輝星をサポート 担当スカウトが明かす“本当の評価”
「吉田本人がよくプロ入りを決断したと思う。ご両親にもお会いしましたが、何かこうしてくれといった要望はなく、私から『初めて社会に出て不安な面もあると思います。今後、しっかりサポートしていくためにも、気付いたことがあればどんどん教えてください』とお願いしました。お父さんもお母さんも、ドラフト1位でうれしいだろうけど、そんなに浮かれるなよ、という感じで優しく見守りつつ、芯がある人だなという印象があります。顔はどっち似?どちらにもという感じですね(笑い)」
■「今までやってきたことを継続」
プロ入りするにあたっては、どんなアドバイスを送ったのか。
「吉田は冬の厳しい走り込みの練習を乗り越えて、ここまで成長した。新人合同自主トレに入る時には、『今までやってきたことを継続しながら、ケガせず頑張ってくれ』と伝えました。プロに入ったからといって、今は新しいことをやろうとする必要はないと思う。たとえばウエートをガンガンやって体を大きくしても、彼が持っている良さが消えるかもしれない。2日目のブルペンは球が暴れていましたが、下半身を使ったキャッチボールの強く伸びる球筋を見ると、順調に来ていると思う。初日に球場内ですれ違ったときに『調子良さそうだな』と声をかけたら、すごくいい笑顔を見せていた。持ち味であるストレートはまだまだ良くなるし、スライダーやタテに割れるカーブも投げていくうちに(感覚を)つかみさえすれば、もっと良くなるイメージがある。今後が楽しみです」