そのタイミング? ヤクルト寺原が語ったソフト戦力外秘話
ヤクルト寺原隼人(35)が6日にブルペンに入り、春季キャンプ最多となる114球を投じた。11月にソフトバンクから戦力外通告を受け、その3週間後にヤクルトとの契約が発表された。今季は2017年以来の先発再転向となるベテランに、クビ切り宣告を受けたときの心境などを聞いた。
■「ホークスに未練はないです」
――去年の日本シリーズではチームに帯同していたが、そのときから戦力外の危機感はあったのか。
「もちろんあったし、噂も耳に入っていたから、正直、『何で日本シリーズに行かないといけないのかな』というのもあった。『どうせ(戦力外だと)言われるのに、何で呼ばれるのかな』と思っていた」
――昨オフ、ソフトバンクは12人(育成除く)が戦力外になった。
「実際に(戦力外と)言われたのは日本シリーズが終わった日の夜。ビールかけが終わって(宿舎の)部屋に帰ってひとりでゆっくりしていたとき、夜中の1時くらいにフロントの人から電話がかかってきたんです。覚悟はできていたけど、電話のタイミングはさすがに知らなかったので、『え? 今!?』と思って。せめて(日本シリーズの)次の日くらいかと思ったから、さすがに突然すぎてびっくりした。(戦力外の事実)そのものじゃなく、そのタイミングで言われるのかと驚きました」