バレらも信頼 ヤクルトは今季も青木宣親の“コミュ力”頼み
メジャーから古巣に復帰して2年目を迎える青木宣親(37)が順調に調整を進めている。
4日はランチ特打を行い、柵越え8発。その後は室内練習場にこもって約1時間、マシンを相手に打ち込んだ。
復帰1年目の昨季はセ4位の打率・327、10本塁打、67打点でチームの2位躍進に貢献。出塁率も同8位の.409をマークし、131打点でタイトルを獲得した4番バレンティンの打点王もアシストした。
この日の特打はそのバレンティンと交代で打ち込み、互いに「(今のは)ストライク!」「いや、ボール!」と“ヤジ”を飛ばしながら、和気あいあいの雰囲気。終了後、寝転がって談笑する青木が着ていたのは、バレンティンが昨夏に達成した250本塁打の記念Tシャツだった。これには気難しい助っ人も、「今年も(青木に)たくさん出塁してもらって、(自分が)できるだけ多く打点を挙げられるように、という話をしたよ」とご機嫌で球場を後にした。
チーム関係者が言う。
「打率や出塁率だけでなく、昨季のチームの2位は青木の存在なくして語れないと思います。選手の自主性に任せた真中監督から、小川監督と宮本ヘッドコーチの就任でチームの雰囲気はガラリと変わった。特に宮本ヘッドの厳しい指導に、選手は必死に食らいつきながらも、前年とのあまりのギャップに音を上げかけた選手がいたのも事実。首脳陣との間に入って、そんな選手のガス抜きをし、メンタル面のケアをしたのが青木です。とにかくこまめに選手とコミュニケーションを取り、なだめすかして、不満が表面化する前にその芽を摘み取った。バレンティンはもちろん、外国人のケアも率先してやってくれましたから」