「打撃一流も守備は素人」の評 中日根尾に外野転向プラン

公開日: 更新日:

 要するに「打撃は一流も、守備は素人」というのが現状なのである。

 とはいえ、根尾は地元出身のスター候補生。球団内には「なるべく早く一軍で使ってほしい」との声が少なくない。さる球団関係者がこう言った。

■与田監督の育成計画

「営業的にはもちろんだし、根尾ほどの素材は、1年目から一軍で多くの試合を経験させた方がいい。遊撃手として一本立ちさせるには時間がかかるが、慣れ親しんだ外野ならより早い段階でチャンスが広がる。肩が強く脚力もあるから、外野手の方が生きるかもしれない。もし中堅に固定すれば、むこう10年以上は安泰です。今は右翼に平田、中堅に大島、左翼にアルモンテがいるが、仮にアルモンテが開幕から不振が続くようなら、根尾を左翼に入れるか、肩に衰えが見え始めている大島を左翼にコンバートするのも手です」

 根尾の起用法に関して言えば、与田監督自身もさまざまなプランを描いているという。キャンプ地で取材した評論家の山崎裕之氏はこう言う。


「与田監督は『野球センスは素晴らしい』とし、2年先、3年先を見据えて、根尾を育てようとしている。根尾が入団時に『遊撃一本』と宣言したこともあり、『とりあえずショートで(育てる)と考えています』と話していたが、『開幕なんて考えていない。今の段階では京田に失礼』と早期の一軍昇格には否定的。同時に『根尾は外野もできる。いろんな可能性を秘めています。(投手との)二刀流だって……先々の可能性で言えば、そういうこともなくはないかもしれない』と話していた。投手との二刀流はリップサービスでしょうが、今後の根尾の状態、チーム事情によっては外野での起用も頭にあるようです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…