大坂なおみに“本当の新コーチ” 四大大会全制覇へ体制万全
次戦は3月6日に開幕するBNPパリバ・オープン(米インディアンウェルズ)。昨年制した四大大会に次ぐ格付けのプレミアマンダトリーだけに、早々に負ければ失うポイントは大きく、できれば連覇したい。そのためにもパリバ・オープンは新コーチを含めた新体制で臨む必要があった。
■ダブルスでオール・アメリカ
それなら新コーチのもと、大坂はパリバ・オープンを皮切りに、5月下旬の全仏や7月の全英で結果を残せるのか。
ジェンキンスはクレムゾン大(米サウスカロライナ州)出身で、大学時代は主将を務めMVPも受賞。04年にはダブルスでオール・アメリカに選出された経験がある。ビーナス・ウィリアムズを支えた実績に加え、粒揃いといわれる米国若手女子のコーチを任されたくらいだから指導力にも定評があるに違いない。何より体制が整った事実は、大坂にとってデカい。
大坂はパワー一辺倒から脱却、オールラウンド型のテニスを目指している。小技を含めてまだまだ未完成とはいえ、それでも全米に続いて全豪も制した。精神的にひと皮むけただけに、チームの体制さえ整えば期待できるのではないか。
コートの表面が芝で球足が速く、ビッグサーバーに有利といわれる全英は大坂向きだし、クレーコートの全仏にしてもそう悲観する必要はないのではないか。昨年は3回戦まで進出。全米、全豪に続き、全仏と全英を制しても不思議ではない。