大坂は決断 勝てぬ錦織圭はなぜコーチ交代に踏み切らない
第1シード、本来なら勝ってしかるべき大会も勝てなかった。
世界ランク7位の錦織圭(29)が16日、男子テニスABN・AMROワールド準決勝でワウリンカ(33・スイス=世界ランク68位)に2―6、6―4、4―6で競り負けた。
「途中まで、相手に合わせたテニスをしてしまった。大事なところで相手のプレーがよかった。相手がうまかったとしか言いようがない」とは試合後の錦織。次戦は25日開幕のドバイ選手権に出場予定だ。
さて、テニス界では大坂なおみ(21)のコーチ解任が世界中に衝撃を与えた。昨年の全米オープンに続き、全豪も制して4大大会連覇、その直後にサーシャ・バインとのコーチ契約を解消したのだ。17日、ドバイで会見した大坂は「みな金銭関係の問題だと思っているけど違う。コート上の成功より自分の幸せの方が大切」と話した。「自分の幸せ」が何かはともかく、世界ランク1位の女王が現状を打破する決断を下した一方で、4大大会はもちろん、その下の位置付けのマスターズ1000すら勝っていない錦織のチーム体制に変化はない。