ヤ軍・田中将大4度目の開幕投手で初勝利 新球織り交ぜ好投
ヤンキース・田中将大(30)が28日(日本時間29日)、オリオールズとの開幕戦(ヤンキースタジアム)に登板。
エース右腕セベリーノの離脱で巡ってきた2年ぶりの大役は5回3分の2を6安打2失点(自責点1)、5三振で、今季初勝利をマークした。
昨オフ、多くの主力を放出して若手主体の相手打線に対し、危なげない投球を披露。新球ナックルカーブも織り交ぜながら二回には、本塁打王2回(13、15年)のデービスにスプリットでバットに空を切らせるなど、3者連続の空振り三振に仕留めた。
過去3度の開幕マウンドは、いずれも一発を浴びて崩れたが、この日は低めを突いた丁寧な投球で痛打は許さない。六回、4番マンシーニに甘く入った変化球を捉えられ、2点目を失って降板したものの、まずまずのスタートを切った。
キャンプ中に右肩を痛めたエースの復帰は早くても5月上旬。ヤンキースは今後、1カ月以上は田中中心のローテーションになる。宿敵レッドソックスに独走を許した昨季の二の舞いを避けるためにも、エース格の田中には年間を通した働きが求められるのは言うまでもない。