選手が球場外で感謝 引退したイチローの“見えない貢献”
イチローが引退した。
大リーグ記録となる年間262安打や引退時点で歴代22位となる通算3089安打、さらには大リーグ1年目の2001年に達成したMVPと新人王の同時受賞など、球史に残した足跡は大きい。
それとともに、エドガー・マルティネスやジョン・オルルッド、あるいはブレット・ブーンらの選手が引退や移籍によってマリナーズを去り、中心選手となった後も、多くの安打を放つことにばかり集中しているかのようなイチローの姿には、批判も寄せられてきた。通算3166安打を記録したエイドリアン・ベルトレや長くマリナーズ投手陣の柱であったフェリックス・ヘルナンデスとイチローとの間に大きな溝があったことは、広く知られる通りだ。
その一方で、イチローが球場の外で選手たちから感謝されていることがある。広告と野球カードだ。
全盛期には及ばないものの、今でもイチローを起用した広告は目に触れやすい。「イチローの広告」というと、マリナーズなどの所属球団のユニホームを着た広告の下部にある大リーグのロゴマークがすぐに思い浮かぶだろう。