事実上のクビ…イチロー現役引退の裏にマリナーズとの暗闘

公開日: 更新日:

 結果として辞めざるを得なかった。21日のアスレチックス戦後、引退を表明したマリナーズのイチロー(45)のことだ。

 現役に固執する本人と、ベテランに引導を渡したい球団の間には深い溝があった。

 イチローは50歳まで現役でいるのが目標で、その自信もあった。オープン戦から18打席連続無安打だったものの、来日会見では過去にオープン戦で打てなくてもシーズンで結果が出たことを引き合いに出したほどだ。

 イチローは試合後の会見で引退を決めたタイミングと理由に関して、「キャンプ終盤、日本に戻ってくる何日か前ですかね。終盤に入ったときです。もともと日本でプレーするところまでが契約上の予定だった」と言いながら、「キャンプ終盤でも結果が出ず、それ(契約上の予定)を覆すことができなかった」と明かしている。

「(引退の)決断を知ったのは10日前。昨年から話はしていたし、既定路線だ」とはディポトGMだが、本人の中で「既定路線」だったわけではない。18打席連続無安打がなければ、日本に来る直前に安打を量産していれば、契約を覆せたが、それができなかったからユニホームを脱がざるを得なかったということだ。「最低50歳までと本当に思っていたけど、かなわなかった」というコメントが本人の無念さを物語っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「転職者は急増」なのに「人材派遣会社は倒産」が増えているワケ

  2. 2

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  3. 3

    驚きの品揃え! ダイソーでほぼすべて揃う「防災グッズ」の実力は?

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    長嶋一茂はこんなにも身だしなみを意識している? VIOはもちろんアンチエイジングも

  2. 7

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  3. 8

    大関・大の里3度目優勝で期待される「大豊」時代の幕開け…八角理事長も横綱昇進に期待隠さず

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ