代表戦2試合での南野拓実は香川よりも相手に脅威を与えた
「真司君は誰が見ても日本で最も実績、経験、実力のある選手。真司君の良い部分を見て学び、自分らしいプレーをしていければいい」と南野はセレッソ大阪時代からの先輩をリスペクトしつつ、彼ならではの独自性を追求しようとしていた。
トップ下の2人を比較すると、南野はゴールに突き進む点取り屋に近いタイプ。香川は中盤でお膳立てに回る傾向の強いプレーメーカーだ。
■「役割分担が少し見えた」
代表2連戦で相手により脅威をもたらしたのは南野の方だった。その優位性には本人も手応えを感じたことだろうが、コロンビア戦で<良好なタテ関係>を形成したように、香川とは共存の可能性も見いだした。
「(一緒にプレーした)時間は短かったけど、2人の役割分担は少し見えたかな」と南野。香川も「技術とスピードのある彼らの特長をうまく生かしてあげたい」とサポートへの意欲を示した。
その上で南野に求められるのは、やはり得点ということになる。同い年の中島が脚光を浴びる中で負けず嫌いの男は「自分もやってやる!」と意気込んでいるはずだ。
「(中島)翔哉が前を向いた時に攻撃のギアが入る。それは今のチームに必要。自分も個人としてもっと精度を上げないといけない」と言い残して南野は欧州に戻っていった。
彼の前向きな変化を楽しみに待ちたい。