「圧倒的な結果を残すしか」苦境の南野拓実が語った覚悟
香川真司(ベシクタシュ)の9カ月ぶりの日本代表復帰で注目された3月のコロンビア、ボリビアとの2連戦。森保日本代表発足時から、トップ下に定着していた南野拓実(ザルツブルク・24)にとっては真のサバイバルの幕開け。「もちろん真司君とは競争」と負けじ魂をむき出しにする。しかし、1月のアジア杯以降はクラブで先発落ちが続き、南野は「悔しい気持ちを試合でぶつけたい」とリベンジに燃える日々を過ごしていたからだ。
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昨季の欧州リーグ(EL)4強のザルツブルクにとって、今季欧州での躍進は悲願だった。
南野も11月のローゼンブルク戦でハットトリック。1次リーグ突破の原動力となった。しかし2月以降のELは控えが続く。チームは3月、ベスト16強入りして今季セリエA2位の強豪ナポリと激突。南野は7日の敵地での1戦目で先発入りを虎視眈々と狙ったが、またもやベンチ。しかも後半の早い時間帯に呼ばれながら<交代メンバーの間違い>と判明。「ヤル気満々でベンチに行ったら『違う』と言われた、普通にムカついた。『そういうミスはやめてくれ』と言いました」と感情的になるほどだった。