令和初Vだけじゃない 横綱白鵬「5月場所出たい」欲と打算
先場所で「平成最後の賜杯」を抱いた次は、当然、「令和最初の賜杯」も視界に入れている。そうした記録や数字に目がないのも、この横綱の特徴だ。
■シラク大統領の前例
そして白鵬が最も気にしているのが、5月に首脳会談のために来日する米国のトランプ大統領だという。まだ正式には決まっていないが、トランプ大統領は相撲観戦を希望している。
かつて、大の相撲ファンだったフランスのシラク大統領は、「フランス共和国大統領杯」を創設。トロフィーの形こそ変えながら、通称シラク杯として現在も優勝力士に授与されている。シラク大統領は自身の名を冠した杯を力士に直々に手渡す機会はなかった。それが一部報道によれば「トランプ大統領がトランプ杯をつくり、自ら授与することを検討している」というのだ。
白鵬はただでさえ目立ちたがり屋の上に、名誉や権威が大好き。そうしたものに触れることで、自分にハクがつくと思っているフシがある。仮にトランプ杯が創設され、大統領本人から手渡されることにでもなれば、世界中に名前と顔を売れると考えているのは想像に難くない。