青息吐息ケプカ“貯金”に救われ…ウッズ以来の全米プロ連覇
【全米プロゴルフ選手権】
「モンスターコース」に強風が吹いたことで劇的な最終日となった。
首位発進は通算12アンダーのB・ケプカ(29)。世界ランク3位、メジャー3勝の実力者が大会史上最多となる2位と7打差でスタートすれば勝者は決まったも同然、と誰もが思ったはずだ。
ところが、この日は3日目までとは逆の強い南風が選手たちのボールコントロールと距離感を狂わす。そんな中でも2位スタートのD・ジョンソン(34)は前半3バーディー、ノーボギー。一方のケプカは前半イーブンで折り返し、10番のバーディーで13アンダーと伸ばすも、直後にまさかの悪夢が待っていた。
11番から第1打が左右に曲がり、14番(パー3)はグリーンオーバーで4連続ボギー。ジョンソンが15番で3メートルのバーディーパットを決めて1打差まで迫られ、ケプカの表情がみるみる変わる。大逆転のチャンスが訪れたジョンソンは16番の第2打でグリーンオーバー、17番も第1打をグリーン右奥のラフに外し連続ボギー。勢いがピタリと止まった。